一級建築士事務所 スペースワン
デザインコンセプト

なぜ家を建てるのか、その答え探しから家づくりが始まる

家を建てることは手段であって目的ではありません。
家を建てる目的はそこでどのように幸せに暮らしていくかと言うことです。 自分らしい家づくりとはなにかが見つかれば新しい家で必ず幸せな暮らしができるはずです。

デザイナーズ住宅に標準仕様やマニュアルはありません。 自分らしい家づくりをしたい、自分のペースで進めたい、全てにこだわって家づくりをしたい、そんな思いの方は是非お問い合わせください。

自分が住みたい家を建てるのにどのくらいのコストがかかるかは現実的にはとても重要なことです。 スペースワンは限られた予算を最大限に生かす家づくりを提案しています。

住宅に要求される基本的性能〜すべての住宅について考慮されるべきもの

1. 安全性 建物自体の安全性 -地震・台風・火災など
生活する上での安全性 -つまずく・滑る・ぶつかる・落ちる
建築材料の安全性 -ホルマリンなどの化学物質への対処
2. 居住性 暑さ・寒さ・湿度・騒音・プライバシーの確保など
3. 社会性 周辺地域の町並みや環境への配慮
4. 芸術性 洗練されたデザイン・個性的なデザイン・感性の表現
5. 機能性 動線処理・使いやすいキッチン・機能的な収納など
6. 耐久性 材料の耐用年数の確認・メンテナンスとそのコスト
7. 経済性 イニシャルコスト・ランニングコスト・ライフサイクルコスト

性能と品質には必ずグレードが有る〜コストはグレードによって決まる

一般的に住宅のコストは使用される材料とそれを施工する職人の技術の程度によってグレーディングされ、 どの程度グレードにするかはオーナーの予算によって決まってきます。

つまり住宅の価格と品質は相関関係にあり、高性能、高品質の材料は他の材料に比べて高いので、 それを使えば品質の高い住宅が出来上がりますがコストも高くなります。これは誰もが納得できることです。

ただ日本の住宅を見る限り住宅のコストは性能や品質以外の部分で決まっている場合が、 特に大きな組織が住宅を供給している場合に見られるように思います。この性能や品質に無関係なコストが間接経費なのです。

この住宅の性能と品質のグレードを決めているのが設計図書だということを是非良く理解して下さい。

コストの考え方〜イニシャルコスト&ランニングコスト&メンテナンスコスト

よく建物のコストを坪いくらという、いわゆる坪単価で表わします。私の所にも、そちらは坪いくらで出来ますか?というお問い合わせがよくあります。

でもこの坪単価は同じ規模の住宅でもグレードによってまったく違ってきますので注意しなければなりません。

たとえば延べ面積40坪の建物がA仕様だと2000万円=50万円/坪、B仕様だと2400万円=60万円/坪とすればこれだけでは単純にB仕様の方が10万円/坪も高くなります。

でもここで必ず考慮しなければならないのは建物の性能と品質、耐久性と将来の資産価値です。

A仕様だと10年後15年後20年後と外壁や屋根などのメンテナンス費用がかかりさらに25年程度で陳腐化してしまうような住宅だったら結果的に2000万円+メンテナンス費用200万円)/25年/40坪=2.2万円/年・坪となります。

一方B仕様がメンテナンスフリーの材料を極力使い、30年以上の耐久性があり、さらに洗練されたデザインのため50年後も何ら古さを感じさせない住宅だったら、2400万円/50年/40坪=1.2万円/年・坪となり単価は逆転してしまいます。

限られた予算をいかに効果的に配分するかは住まいを建てる場合非常に重要な部分です。

いくらかかるかでなくいくらかけるか〜コストバランス

住宅のコストはご存知のように構造躯体部分のコストと仕上げ部分(設備機器を含む)のコストに分けて考えます。

構造躯体部分は基礎工事と構造体のフレーミング工事からなります。

この部分の工事費は同じ間取りで同じ形の建物ならば耐震性能や耐風性能により決まり本体の総工費が2000万円の住宅でも2500万円の住宅でも基本的には同じです。

したがって500万円の差は仕上げ部分や設備の仕様の差、グレードの差になるわけです。

ですからそれぞれの予算に応じて仕上げに使う材料が違ってきます。ここで大切なのは、限られた予算の範囲でどこに優先的にお金を使うかということです。

快適に過ごすためにはどの部分を充実させるか、ご自分である程度優先順位を決めておくことです。

せっかく建てるのですから住まいづくりは楽しく

家づくりは楽しくなければその意義は半減します。つまり完成した住まいの満足の度合いはどれだけ住まいづくりを楽しむことができたかその度合いに比例することがわかっています。

たとえばショッピングをする時を考えてみて下さい。今日は洋服を買うつもりででかけたとしてまっしぐらに洋服売り場の目的の洋服のところに行く人はいません。

靴を見たり、アクセサリーを見たりウインドウショッピングをしながら目的の売り場へ行くことで楽しい時間を過ごせるはずです。

また洋服をあれこれ迷いながら選ぶことも同様に楽しいものです。A、B、Cのどれを選びますか?という迷う余地のない選択ほどつまらないものはありません。

つまり完成するまでのプロセスも大切な品質の一つだと思いますがいかがですか。